watasi-no-namae

大学院生のメモ置き場。ふぇみ的な書き散らしなど。

Jの論理から出てくれよ、頼むから

多分、私は、そのへんの人よりは法律に詳しい。法律っていうか、法に詳しい。今、LawとLawsの違いを意識した時点で、ちょっと詳しいと思う。 多分、私は、そのへんの人よりは性被害に詳しい。これはそんなに自信がないけれど、でも年間で10コマ以上は性暴力…

法と道徳、そして法

今日は最近気になったニュースの話。 今週は、アメリカで中絶関係の動きが忙しくて(まぁここんとこずっとですが)。例えばこんな感じ....。 How Abortion Rights Supporters Won in Kansas - The New York Times Indiana Passes Near-Total Abortion Ban Po…

継ぐ

私のお気に入りの日本国憲法の条文として、97条があります。 97条「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永…

国葬について調べてみた

日本には幽霊が出る―大日本帝国という幽霊である。 さて、先週、岸田首相により安倍元首相を「国葬」することが発表されました。 安倍元首相の「国葬」 ことし秋に行う方針固める 政府 | NHK | 安倍晋三元首相 銃撃 ということは、税金から金が出るというこ…

気が付いたら街宣車の上に立っていた話。

今回はかなりエッセイ的な感じでお届け。 突然ですが、私は人生がぐるぐると回り出す瞬間がたまらなく好きです。 ある日、何の気なしにつけたテレビに映った姿を見て、「この人が運命の推しだ」と感じた瞬間、翌日からめくるめく勢いで人生は回り、今まで見…

「不健全」?

最近あったこのニュースについて、メモを残しておきたいと思います。 www3.nhk.or.jp コロナ禍における持続化給付金が、性風俗業者を排除し給付の対象としないことを「職業差別だ」として憲法14条平等に反すると訴えた裁判で、東京地方裁判所は「合憲」とい…

生きる樹

週1でここを更新してみるチャレンジをなんとなく開催しています、こんにちは。 また今週もちょっとしたスピーチをする機会があったのですが、その始まりはこんな感じにしてみました。 === 最近、ショックなニュースが二つありました。 一つは、大阪地裁…

私の身体、私が決める。これは人権だ。

なんだかとってもここに書くのはお久しぶり。 こんにちは。 昨日、生まれて初めて路上でマイクを持ちました。ラップバトルに参加したのではなく、来る参院選の福島みずほさんの応援市民スピーカーをひょんなことからすることになったのです。 ということで、…

婦人科の「性経験の有無」って問診なんなん?~初めての婦人科体験記~

えーーっと、タイトル通りの話をします。 先日、初めて婦人科に行きました。初潮からずーーーーーーっと生理不順だしめちゃお腹痛いのですが母親の「若いのにあんまり婦人科に行くとよからぬことだと思われる」というバチバチの偏見に阻止されて全然行けなか…

こんにちは、フェミニストの私。さようなら、私の内なるマギー!

国際女性デーということで、自分の話を少し。 部屋の掃除をしていたら、とんでもないものを見つけた。 高校三年生の時の文集、「常識を疑う」というテーマで高校生が思い思いの小論文を書いている。そして私は「シンデレラと女子力とフェミニズム」というタ…

春だし就職/昇任するあなたに贈る『部長、その恋愛はセクハラです!』

私が買ったやつには「上野千鶴子氏推薦!」とデカデカと書かれている。 その推薦文には「一家に一冊、いや、男性一人に一冊、本書は『家庭の医学』並みの必需品。あのひとが昇進したら、贈ってあげよう。」と書かれている。 上野千鶴子氏という権威が言うか…

クソリプ対応に持ってこい『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』

クソリプ対応に持ってこいです!!!!(大声) それがこちら。 『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』です!!(どん!) ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問 作者:一橋大学社会学部佐藤文香ゼ…

時代を感じる『新しい女性の創造』

アメリカにおける第二波フェミニズムの火付け役になったとして有名なベティ・フリーダンの『新しい女性の創造』原題:The feminine mystiqueを読みました! 新しい女性の創造 作者: 出版社/メーカー: 大和書房 発売日: 2004/04/01 メディア: 単行本 The femi…

その話そんな昔からやってんの?『自分ひとりの部屋』

フェミニズムの古典に数えられるヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』を読みました。 文庫だし、翻訳が読みやすいので、「古典....」とビビらずにサクッと読めるのでかなりオススメです。一回読めば「ヴァージニア・ウルフ読みました!」って顔できる…

不道徳ならどこでも行ける『不道徳お母さん講座』

読みたかったけど後回しにしていた『不道徳お母さん講座』を読みました! 不道徳お母さん講座: 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか 作者:堀越英美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/07/24 メディア: 単行本 文章が純粋に面白くて読みなが…

トウダイという化け物?『彼女は頭が悪いから』

ずっと読みたかったが読まずにいた本を読んだ。 彼女は頭が悪いから 作者:姫野 カオルコ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/07/20 メディア: 単行本 現在、性暴力の予防に関わり、そして過去には性感染症の予防啓発のためにコンドームを学内で配布して…

卒論参考文献フェミニズム編

卒論に使った参考文献を見てくれ。面白かったんだ。 そして読んでくれ。という気持ちでいっぱいなんだ.......!!! 卒論では妊娠中絶を扱い、リプロダクティブ・ライツにつながるような議論をしました。「胎児の可視化」「胎児の人間化」という視点から法律…

一緒に戸惑う『社会運動の戸惑い』

読みました。 社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動 作者:山口 智美,斉藤 正美,荻上 チキ 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2012/10/31 メディア: 単行本 お友達におすすめされて読んだのですが、一緒に戸惑ってしまうという…